UP by Jawbone:初めての睡眠トラッカーがお気に入り

自力の限界:入眠トラブル

二十代中盤までは、今や自分でも信じられませんが、神経質で不眠症気味でした。入眠の儀式がたくさんあって、一つでも忘れてベッドに入ってから思い出そうものなら、飛び起きて儀式を遂行する有様でした。

そんな私が、卒業旅行として、イギリスからドイツ中心にヨーロッパ大陸を一ヶ月間バックパック一人旅に出ました。ユースホステルのドミトリーは騒音だらけで、旅も後半に入り疲れがたまってきた頃、ドイツの田舎の、周りに何もない駅で、夜行列車に乗るまで数時間をつぶすことになりました。1980年代のお話ですから、iPhone も iPad もありませんし、荷物になる本はユースホステルで読み捨てていたので、バックパックの中には一冊も持っていませんでした。

ユースホステルの朝食バイキングで調達した、パンとソーセージのランチバッグを持って、とにかく座るところを探していると、駅の端っこの方に貨物線のプラットホームがあり、カンナをかけたばかりの金色に輝く角材が階段状にきれいに積み上げられていました。駅構内からは死角になっていたこの木の香あふれる階段に腰かけ、ランチの後で横になり、ついに陽が陰るまで眠り込んでしまったのです。

なぜかこの出来事の後、電灯が煌煌と灯っていようが、テレビがつけっぱなしだろうが、固いベンチの上であろうが、いつでもどこでも眠れる人に生まれ変わりました。

それでも、今だに明日の予定があれば少しは緊張して寝付きが悪くなります。

目覚まし時計の限界:覚醒トラブル

そこで、安心のために起床予定30分前、15分前、オンタイム、念のため15分後に目覚ましアプリをセットして、オンタイムには目覚まし時計もセットしていました。

入眠時はこれで安心して寝付けますが、問題は寝起きがすこぶる悪くなることです。起き上がるのに30分、起き上がって動き出すまでに30分ほど、重い身体と戦わなければなりません。

睡眠時間の長さには関係がないので、ずっとずっと長い間、低血圧が原因だと思っていました。

睡眠トラッカーアプリの仕様をいくつか見ていくと、目覚めるタイミングがあるそうで、私がセットする時間帯は、ことごとくそれを外しているのかも。出来ることなら気分よく目覚めたいので、自然とアプリやガジェットの記事に目がいくようになりました。

初めての睡眠トラッカー兼目覚ましガジェット Jawbone UP

iPhone のアプリには睡眠状態を記録、睡眠が浅くなったときを見計らって起こしてくれるものがあるとは知っていましたが、iPhone を ON にして充電したのまま枕元に置く、というので何だか試してみる気になりませんでした。身体から離れていることで、精度があまり高くないような気がしたからです。バッテリーの過充電も気になるので、充電しっぱなしも気が進みませんでした。

ガジェットとして最初に心惹かれたのは Nike Fuel ですが、なぜか買いそびれているうちに、Jawbone UP が発売になり、いろいろなブログで利用した感想を見ているうち、気がついたらポチっていました。

発売直後の品切れに当たり、実際手にしたのは最近ですが、初めて使った目覚まし機能はとても気に入っています。念のため iPhone もオンタイムに目覚ましをセットしますが、必ずその前に起き上がって止めるので、ここ一週間ほど一度も iPhone 時計アプリの目覚まし音を聞いていません。目覚め爽快とまでは言いませんが、決して不快ではありませんし、目覚めてすぐ動けるようになりました。

気にするとかえって良くない影響が出るので、睡眠ルールはゆるゆるにしています。ルールは二つだけ。パートの前夜は12時前にベッドに入ることと、朝は6時までに起きること。平均6時間睡眠は、一般的な推奨睡眠時間より短いですが、休日に目覚ましをかけなくてもほぼこの時間に目覚めることから、私にとっては十分なようです。Jawbone UP の睡眠目標は6時間30分にセットしていますので、これを達成するためには早く寝る、と少しずつ、より早寝早起きの方向へ持っていきたいと思います。

時々8時間から10時間寝てしまう休日がありますが、身体なりに調整が必要なのでしょう。そんなときは身体の言うことを聞いて、寝たいだけ寝るようにしています。一人暮らし、24時間自分だけのもの、だからできることですが。

 

 

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