Baroness Thatcher:プレゼンの声は低く

サッチャー元英首相の訃報で思い出しました。

時は1986年彼女が首相を務めていたイギリスの大学で一年学べる奨学金を手に入れて、新学期前の夏休み中に開かれていた留学生向けのプレアカデミックコースに参加しました。大量のリーディングリストをこなすための速読法、マインドマップ式のノートの取り方とか初めて教わることばかりでした。

コースの最初がプレゼンの仕方でしたが、その内容はサッチャー(当時の)首相がボイストレーニングを受けて低い声を出すようになった、という話でした。女性講師自身も、オックスフォード大卒業者特有のアクセントで淡々と低音で講義をしていました。(特に女性に偏見のある)男性には、こちらの声のトーンが高いと、聞く耳持ってもらえないのよ、と。

確かにキンキンとしたトーンの声は、同性でも耳障りに聞こえますが、男性に合わせる、というのが生意気盛りの当時の自分にはカチンときたのも懐かしい思い出です。

20年ほど人前で話すことの多い仕事をしていましたが、時々思い出しては声のトーンを抑えるようにしてきました。どれほど効果があったかは不明ですが。

一つの指標として存在して頂いたことへ感謝を込めて、ご冥福をお祈りいたします。

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